恋スル。



前を歩く橘くんと澪。

その後ろを歩くコウとわたし。


澪達は美男美女で、後ろ姿でさえも絵になる。

本当は橘くんともう少し話したかったけど、今回は橘くんの提案だし、橘くんのジャマは出来ないや…



「大丈夫か?」

「うん、平気へーき!
それより、コウは何乗りたい?」



わたしに気を使ってくれるコウ。

橘くんの友達がコウで良かった。



「今日は恭平のわがままに付き合ってくれてるし、俺は久住に付き合うよ」

「へ?
別に良いのに、そんな…」



それを言ったら、コウもでしょ?

コウの優しさが温かい。


そんな優しさに甘えちゃうのは、ずるいことですか…?

神様、今日一日くらい許してください。



「じゃあ、あれ!
あそこ行きたいっ」

「分かった。
恭平達にも言うか?」

「あー、ううん、いいや。
橘くんと澪、二人っきりにしてあげても良い…かな?」

「ん、分かった」



< 22 / 26 >

この作品をシェア

pagetop