恋スル。



結局それから時間まで、二人でベンチに座って話していた。

さっき転びそうになった時、足を痛めたみたいで、わたしとしてはこの方が良かった。



「あ、花陽、長谷くん、お待たせっ」



待ち合わせ場所に来た澪と橘くんは本当にお似合いで…

本当のカップルみたいで、羨ましかった。



「花陽、なんかごめんね。
遊園地は楽しめた?」

「気にしないで。
すごく楽しかったし。
それより澪は?」

「うん、こっちも楽しかったよ」

「それなら良かった」



澪の表情を見ると、本当に楽しめたみたいで良かったと思えた。



「どこかでご飯でも食べて帰ろうか?」



橘くんの提案に、みんなが頷く。

そして、遊園地の入り口にある小さなレストランに入ることにした。



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