吸血鬼に愛されて-求め愛する-
吸血鬼の王
「そうだ。俺を求めろ。」
羚嚶はあたしのほおを撫でた後
自分の顔をあたしの首元に埋めた
その時 何かが弾けたように
あたしは羚嚶の首に腕を回した。
羚嚶はあたしの腕の中で
銀色の瞳を血より濃い赤に
変えて見せたのをあたしは知らない
「もっとだ、愛璃。
もっと 俺を求めろ。
お前が欲しいならば 俺の全てをお前に捧げよう」
そういいながら 首元に何かが
当たる気がした。が、
あたしは 気にしないで。
無意識に、そう。
無意識に いっていた。
人生を変える言葉をーー…