Dear…愛する貴女よ

オレは意味が分からず一度玄関のドアを閉めた。

今・・玄関のドアあけたら・・女が立ってたよ・・なぁ・・？

見間違いか？

オレはもう一度おそるおそるドアを開けてみた。

「・・あ」

やっぱり・・見間違いじゃなかった。

何だぁ・・？この女・・。

「・・アンタ・・誰？何でウチんちの前に立ってんの？」

見た感じなんだかフワフワのロングヘアで年は・・オレより1つか2つ下っぽい・・。

キレイ系かカワイイ系かといえば間違いなくカワイイ系。

「・・あ・・あ・・」

その女はなんだかまごついているようでなんだか挙動不審なかんじが漂っていた。

くっそーーっ、ハッキリしねー女だなぁ・・。

うっとーしいっ。

「あの・・ここ・・氷室さんの・・お宅ですよね・・？」

「まあ、氷室さんのお宅だわな」

オレは外の玄関の表札を指差しながら答えた。

「そ・・そうですよね、私・・ゆりっていいます。え・・と、氷室ゆりです」