Dear…愛する貴女よ
すべてが崩れゆく日
「よーし、来週までに進路調査の紙を提出するようになーー」
担任が緊張感のない声で言う。
「よーー、啓、お前将来どーする?」
・・将来・・。
「別に何も考えてねーけど・・」
昔は・・親父の後継ぐもんだと思っていちいちオモチャの設計してた。
かわいいモンだった。
そしてそのことがとても嬉しくて仕方なかった。
今のオレは何だろう・・。
何がしたいんだろう・・。
ーーーーーー
ーーー・・
「啓くーーんっ、制服のポケットから丸めてた進路調査のプリント出てきたよっ。もうっ、ダメじゃない、ちゃんと書かなきゃ」
そんな紙の存在も忘れてた頃に突然ゆりがめずらしく早口でオレに説教をした。
「・・しょーがねーだろーが・・。何も考えてねーんだから。なりたいモンがねーんだから」
オレは少しイラっとしながら答えた。
「啓くん・・自分の将来なのに・・・」
そんなことはわかってる。
わかりすぎてるくらいわかってんだ。
お前にそんなこと言われるとつれーよ・・。
担任が緊張感のない声で言う。
「よーー、啓、お前将来どーする?」
・・将来・・。
「別に何も考えてねーけど・・」
昔は・・親父の後継ぐもんだと思っていちいちオモチャの設計してた。
かわいいモンだった。
そしてそのことがとても嬉しくて仕方なかった。
今のオレは何だろう・・。
何がしたいんだろう・・。
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ーーー・・
「啓くーーんっ、制服のポケットから丸めてた進路調査のプリント出てきたよっ。もうっ、ダメじゃない、ちゃんと書かなきゃ」
そんな紙の存在も忘れてた頃に突然ゆりがめずらしく早口でオレに説教をした。
「・・しょーがねーだろーが・・。何も考えてねーんだから。なりたいモンがねーんだから」
オレは少しイラっとしながら答えた。
「啓くん・・自分の将来なのに・・・」
そんなことはわかってる。
わかりすぎてるくらいわかってんだ。
お前にそんなこと言われるとつれーよ・・。