Dear…愛する貴女よ
「あ、ごめんね・・なんか偉そうだったね」

ゆりが急に恐縮し始めた。

こんなオレはゆりのことを好きでいる資格があるんだろうか・・。


ゆりの言うことには正直胸に刺さった。

だけど・・オレはゆり・・お前に対してしてはいけないことをしてしまっているんだ・・。

そっちの方が・・胸を刺す。


オレは最低の人間だ・・。




ーーーガタ・・


急に後ろで物音がした。

「ゆり?」

オレは振り返る。

そこには冷たいフローリングの床に最愛のゆりがバッタリと倒れ込んでいた。


「お、おいっ、ゆりっ、ゆりっっ!おいっ、どーしたんだよ!!」

冗談だろ・・?

なんだよ・・オイ・・

ゆりが・・ゆりが・・

「ゆりーーーーーっっ」


顔色が悪い・・。

一体どうしたんだ・・!?

なにがあったんだ・・!?

「ゆり、待ってろ!!」

オレはゆりを一気に抱き上げた。

そしてそのまま玄関を飛び出して病院へ向かった。


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