Dear…愛する貴女よ
・・は・・?

「ひ・・氷室・・?」

ちょっとまて、オレの名前は氷室啓だ。

で、いま目の前にいるこの女は氷室ゆり・・。

なんでおんなじ名字なんだ??

親戚??

いやいや、親父は一人息子のハズ・・。

もしかして腹違いの妹だとか・・?

いっ、いやいや・・ないな。

「あの・・啓くん・・ですか?」

オレが頭をフル回転しているときにこの女は間抜けな声のトーンでオレの名前を確認した。

それにしてもなんでオレの名前知ってんだ??



そしてこの氷室ゆりと名乗るこの女が突然またこのトーンで話しだした。


「あの・・ですね・・」

「なんだよ」

「私・・あなたのおとうさまと・・結婚を・・」

「は!?」

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