Dear…愛する貴女よ
な・・なに言ってんだ!??

いや・・いやいや、ないだろう!?

しかもこんな話をまたあの間抜けな声のトーンで・・。



つーかオレ聞いてないし!!

親父何も言ってねーし!!


「いっ、いや、ちょっとまて、ホントはなんなんだ?アンタ」

オレはだいぶと混乱している。

当たり前だ。

この状況下で冷静に対処できるヤツがいたらそいつを尊敬する。

「あの・・だから氷室ゆりです・・」

もうそれはわかったからっ!!

ちがうじゃんっ、オレが聞きたいことはそんなことじゃなくて・・

「そうだ!」

そうだよ、オレ、ちょっと考えりゃすぐにひらめくことじゃん!!

「親父に電話する」

そうだよ、本人に聞けばいいんだよ。

親父がロリコンなのか、そうじゃないのか・・。

いや、ちがうそうじゃなくて・・

この『氷室ゆり』と名乗る女が一体どこのどいつで親父とどういう関係なのか・・。

そしてオレはポケットに入れていた携帯を取り出して親父の番号にかけてみた。


・・・でない・・。

なんで出ないんだよ!!

なんで留守番電話サービス??


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