Dear…愛する貴女よ
だけど、一番そのときに大事な分岐点に出会うとき、必ずオレの傍には裕司がいた。
案外、オレは裕司と離れたくなかったのかもしれない。
「まぁ、入れよ」
オレは何年かぶりに裕司の部屋へ入った。
「・・・かわんねー・・」
ホント前来た時のままだ。
ただ・・じっくり周りを見渡すとパソコンがあったりオレにはよくわからない周辺機器があったり、机の上には専門学校のパンフレットや専門誌が無造作に置かれていた。
「今日お前を家に呼んだのなんでかわかるか?」
裕司がボソッと言う。
「お前、まだ調査書だしてねーだろ・・?」
「・・ああ」
オレはまだとりあえず仮に進学にしたままだった。
「オレはお前のことガキの頃から知ってるだけにいろんな話もしたし、いろんな経験もした」
「・・・」
「お前さ・・・」
そのときめちゃくちゃ勢いよく裕司の部屋のドアが開いた。