Dear…愛する貴女よ
「そ・・か」
裕司はクスっと笑った。
「サンキュ、裕司、帰るわ、じゃーな」
オレは来た時よりも気持ちよく帰ることができた。
そうして家に帰り、部屋にこもり、浩太から預かったオモチャの部品を外していき分解していった。
完成するまでの設計図を書くのが楽しい。
どんな風に変えていくのかが楽しい。
忘れていた・・。
昔は毎日描いていたはずのつたないオモチャの設計図・・完成図。
今日、浩太と接していてオレまでがワクワクしていた。
そして今、やってみてわかった。
オレにはこれしかない・・。