Dear…愛する貴女よ
オレと裕司は久々に本気で笑い合った。
「ところで啓、あのお前の女は賛成してくれたのか?」
「・・は・・?」
お・・女・・?
まさか・・とは思うけど・・。
「ホラ、いつかお前の弁当わざわざ届けにきた・・」
ゆりだーーーーーーっっっっ。
「あっ、あれはっっ」
「・・オフクローーーーーーっっっ!?」
「・・ああ・・」
「ムチャクチャ若いんじゃねー・・か?」
「22歳だ」
裕司は驚き顔の後にふと何もかもを見透かした目をして笑った。
「はーん・・。お前、惚れたろ?」
「ばっっっ」
『バカヤロー』って言おうとしたその口を閉じた。
そうだった・・。
オレは昔から裕司にはかなわない・・。
「ああ・・妊娠させちまった・・」