Dear…愛する貴女よ
オレは今まで親父にこだわりすぎていたような気がする・・。
昔、小学生・中学生の頃、親父の敷いてくれる人生のレールの上を何の苦労もしないで歩いていけばいいと思っていた。
生まれる前から決められていた自分の人生を生きていれば・・・。
その反動から自分勝手に反抗期を理由にして親父のこと随分と傷つけたこともあった。
そして、裕司には親父以上の何かに感謝している。
そんなオレに対して裕司は何に対しても半端なヤツだって言った。
なんとなく学校に行って、周りの奴らをバカにしていたオレを裕司は許さなかった。
親父と裕司はいつでもオレに対して本気で・・。
今になってようやくそんなことがわかってきた・・。
親父からも裕司からも・・そしてゆりからも・・
いままで言われたこと、オレはこの先一生忘れたりしない。