Dear…愛する貴女よ
親愛なる貴女へ
愛してる・・。
何回心の中でそう呟けばあなたに届くのだろうか・・。
ゆり・・。
沈黙が続く・・。
一体どれくらいこうしているんだろう・・。
ものすごい長い時間たった気が・・する。
「・・・・」
家の中心にあるリビング・・。
そこのダイニングテーブルに座るオレ・・。
そして、その向かい側には・・・親父。
オレが手紙を書いてからどれくらいたったんだろう・・。
突然親父が帰国してきた。
とりあえず形式的に『おかえり』といい、それからずっとこの調子だ。