Dear…愛する貴女よ
ホントにめんどくせー・・。

この制服着んのだって久しぶりだし・・。



そうして学校へ行く準備が整ったオレはリビングを通り玄関まで一気に歩いた。

「わー、啓くん、かっこいいねーーー」

「・・いってくる」

なんっっってめんどくさい女なんだ!










「よー、啓。久々だなー。お前、顔忘れたぜ」

「・・ああ、ちょっとな・・」

クラスの奴らがオレが登校してきたことに対してわりかしいつもと同じ挨拶をする。

みんなオレがテストと進級するのに必要な出席日数分しか学校にこないのをしっているのでオレが登校してきたときにはなぜかクラス中カレンダーを見るのが癖になっている。

今は慣れた光景だけど最初この行動をされたときには唖然とした。

「なんだよ、啓・・いつもならまだ学校に来る周期じゃねーじゃん」

「・・ああ、そうなんだけど・・」

・・言えない・・。

22歳のママハハに叩き起こされてムリヤリ学校に行けと言われて渋々登校してきました。

・・言えない・・、言えるワケがない!!



「おーーービューーティーーー!!外見てみろよーーかっわいいぜーー」
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