たとえ誰かを傷つけても

最悪

それから土曜日までの5日間、俺は時限爆弾を抱えているような気分だった。
いつ、りーちゃんが柊真に告白するのか・・・
毎日毎日ドキドキしながら学校へ通っていた。

そのくせ、俺は柊真に

「りーちゃんがお前のメアド知りたがってたよ・・・」

の一言が言えなかった。
その一言を言ってしまえば全てが終わるんだって事を知っていたから・・・
少しでも終わりを引き延ばしたかった。

最後の抵抗・・・

とでもいうのか。早く楽になった方がいいのに・・・
なんて往生際の悪い奴・・・

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