たとえ誰かを傷つけても
俺は、自転車から降りると玄関のチャイムを鳴らした。
しばらく待つと柊真のお袋さんがでてきた。

あいつはまだ帰っていないらしい・・・

俺は柊真の家の前の公園に行き、ベンチに座った。

身を切るような北風が俺を突き刺す。
柊真に会って何かを言わなきゃいけない・・・

何が言えるのかは分からないけど・・・


本当いうと会いたくない・・・
あいつ絶対怒ってる


でも、これにさえ逃げてしまえば俺は自分で自分を許せないくらい、俺という人間が大っ嫌いになってしまうだろう。






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