たとえ誰かを傷つけても

情けない土曜日

その週の土曜、俺達は遊園地へ行った。
もちろん幹事は俺。
いきなり二人じゃまずいから、グループで・・・
ということで何人かに声かけたら、男5人女6人と結構集まってしまった。

なんかなー俺が仕切ると人が集まる。
喜ばしいことなのか、なんというのか・・・

一緒の行動しながら俺は当然のごとく、りーちゃんと柊真の行動が気になって仕方なかった。

柊真がさりげなく、りーちゃんの隣の席に座るのを・・・話しかけて笑い合っているを・・・りーちゃんがジュースを柊真に渡すのを・・・俺はすごく複雑な気持ちで見ていた。



自分の心にあるものを封印するって難しい。
読みかけの本なら閉じてしまえば、その続きはもう読まなくてすむのに・・・
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