もしかしたら
もしかしたら
偶然
君とすれ違うことを
期待して
夕方の改札を抜ける
強烈なオレンジと
ゆっくりとした人混みが
駅に入り交じる
周りを見渡すけど
今日もいない
当たり前だよな
もしかしたら
をいつまでも思う
こんな僕に
春の夕焼けはきつく当たる
もし
君の後ろ姿を見かけたら
何て声をかけよう
「久し振り」
なんて
図々しい過ぎるよな