あまのじゃくな彼女【完】
そんな回想をしながらかいつまんで説明し終えると、案の定2人の食いつきっぷりったらない。
「いやぁ、私の見る目も大したものね!そんだけ昔の事知ってるなら、芽衣子も気兼ねなく付き合えるってもんじゃないの?」
由梨は腕を組むと、満足そうにうんうん頷いている。
「いやいや、昔っていっても私小学生とかだよ?もう“初めまして”みたいなもんだよ」
「そうですかぁ?先輩は忘れちゃってても、係長はすぐ芽衣子さんって気づいたんですよね。向こうにとっては忘れられない女だったって事じゃないですか!」
「きゃー!忘れられない女が小学生って、係長ってばロリコン!!」
どうやらツボに入ったらしく、2人してテーブルをばんばん叩きながら爆笑し始めた。
「んもう!とにかくそんなんじゃないって、係長はありえない!!」