あまのじゃくな彼女【完】

ようは、講義最後に配られる出席票を代わりに出しておけとの事だった。

意味が分からない。
サボるのは勝手だが、その尻拭いをなぜ私がしなきゃいけないんだ。


ぶちっ・・・とキレるのを自覚し、もの申そうと息を吸い込むと



「あんたらバカ?」

背後から声がした。

「あんたらがサボろうが自由だけどさ、何でそれを吉村さんが助けなきゃいけないわけ?」

くりっとした目に、ゆるっとパーマ。色白な肌に、白いワンピースが映えていた。

あぁこりゃモテるな、というのが由梨の第一印象だった。



芽衣子がキレイ系なら、由梨はカワイイ系。

見た目こそタイプは違ったが、2人はすぐに意気投合した。

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