あまのじゃくな彼女【完】
すると扉の奥からドスドスっと雑な足音が近づくと、乱暴にドアチェーンを外す音がした。
「うっさい!何だ忘れもん・・・かって、あ?」
「ご、ごめん。倒れてやしないかと思っちゃって・・・」
頬を紅潮させ髪はボサボサ、目元がとろーんとしたシュンちゃんが出迎えた。
「何でめいがココ・・・あーくそ、宏太か」
チッと舌打ちしながら、しんどそうに壁によりかかるシュンちゃん。ご名答です。
「ごめんね、昨日迷惑かけちゃったから。そのせいかと思って」
「あー違うから気にすんな。まぁあがって・・・」
ふらふらした足取りで部屋へと入るシュンちゃん。促されるままに私もその後に続いた。