あまのじゃくな彼女【完】
もやがかかったようにあやふやで、不安定だった気持ち。それも由梨に話して行く事で整理できていた。
あんな優しいキスで揺れ動かされたって私の立場は変わらない。
ただの〝幼馴染”、そして〝部下”。
それを超える曖昧な関係なんて許されない、自分でも許せない。
私は私の場所で、私らしく、私がやるべきことをしよう。
そう自分の気持ちを整理すると、ゆっくりと事の次第を由梨へと語り始めた。