あまのじゃくな彼女【完】

午後の仕事が始まって2時間ちょっと。モニターから目を話すと、しゅぱしゅぱとする目頭を押さえグゥーっと背伸びした。首を左右に倒すと、ゴリゴリと良い音がする。

かなり集中していたからか、肩こりが半端ない。忙しさから運動不足だし、週末は朝稽古かなぁ・・・とぼんやり宙を見ていた。


「吉村さん、お疲れなら気分転換行ってきてくれないかなー?」


「はい・・・?」



嫌味でもなんでもなく、ちょうどいいのが居たってところか。ちょいちょい、と課長に手招きで呼ばれる。



そうして課長から、会議室の片づけを仰せつかってしまった。



重役たちを集めた報告会、会議室の片づけは本来総務の仕事だ。ところがどうやら急なVIP来客でてんやわんやしているらしい。
それなら企画がやっときます、と安請け合いした課長。そのお鉢がまわってきたわけだ。

課長曰くみんな出てしまって会議室は誰もいない、と言うことだったので安心して片づけへと向かった。

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