あまのじゃくな彼女【完】

「隠していたのは謝る。でも・・・俺、芽衣子に嘘は言ってないよ。守ってやりたいと思ったし、傍に居たいとも思った」

表情が読めない顔で淡々と話すシュンちゃん。


私だって守ってほしい。ずっと傍にいてほしい。
本当なら嬉しい言葉のはずなのに。




「そんなの・・・どう信じればいいの？」


彼が漂わせる絶望と、やり場のない怒りで素直に受け取れない。


「だって、本当にそうなら隠す必要なんてなかったじゃない。それともシュンちゃんは、隠し事したまま私の傍にいるつもりだったの・・・？何、それ・・・」


ふざけるな、って罵ってやりたい。
そんな気持ちもいつの間にか深い悲しみへと移り変わっていた。





「信じてくれなかったんだね・・・私のこと」