あまのじゃくな彼女【完】
待ち合わせの場所に5分前に着くと、すでに由梨がいた。
ショートパンツにシフォンブラウス。
ウェッジソールのサンダルで、引き締まった足を更にキレイにみせてる。
サイドの髪を編み込み、きれいにトップでまとめて、いつも通り女子力満点だ。
ちら見している男性陣がちらほら、これもいつも通り。
「芽衣子、おそーい」
「遅いって、まだ時間なってないでしょ。あんたが早すぎるの」
「だって急いできて汗だくとか嫌じゃん。メイク崩れる」
暑い中立ち話するなんてナンセンス。
合流した私たちは、早々に涼しいショッピングモールへと避難した。
「上の階に新しくビュッフェのお店、できたらしいのよ」
「へぇー良いじゃん、ビュッフェ!がっつり稽古したらおなかすいたー」
ビュッフェと聞くと俄然おなかが減ってきた。
るんるんで上階を目指す。
「デザートもたくさんあるし、時間無制限だって!」
「やったー!デザートデザート!!」
「そうそう、だから時間気にせず話してねっ」
てへっ!って効果音が似合う超絶スマイルの由梨。
こ・・・こわい。