あまのじゃくな彼女【完】
だって、彼女の私に構う時間すらないんだから。
想いが通じあって数ヶ月。最近の私は欲張りだ。
もっと一緒に出掛けたり、家に寄ったり…恋人らしいことがしたいのに。
そんな私の気持ちを知ってか知らずか。無駄に愛想をふりまくこの男。なんなの、何かの嫌がらせですか!
イライラを隠せずじとーっと睨んでいると、隣りに立つ相澤さんとふと視線があった。
くすっ
ん?
相澤さん、笑った?上司を睨むなんて怒られるならまだしも、何でか相澤さんは可愛い物でもみるような優しい目でこちらを見てる。