あまのじゃくな彼女【完】


「ふーん、ご飯って何かイベント?」

「はい、週末に大会があるらしくって決起会です」

「へぇ。大会って応援とかも行くの?」

「いえ、今回は行かないつもりです。仕事忙しいですし難しそうです」


今日無理やり終わらせた分、週末にしわ寄せがきそうだな・・・とぼんやり仕事の算段をつけているうちに再び僅かな揺れを感じた。


「おい、ぼーっとしてると肉食いっぱぐれるぞ。ほれ」

「あ、はいお疲れ様です。お先に失礼します」



慌てて「開」ボタンを押すと、係長を見送った。


係長の言うとおりだ。食べ盛りの怪獣達に根こそぎお肉を持っていかれてしまう、急がなくては!



早足でロータリーを抜けると、自動ドアから少し冷えた空気の方へと急いだ。


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