あまのじゃくな彼女【完】
そんな2人のマシンガントークに身を任せ、チーズをつまみながらうんうんと相槌を打つ役に徹していた時だった。
「それで、芽衣子さんはどうなんですか?あれから係長と進展ありました?」
「何、芽衣子ったら!やっぱり私がおすすめした通りにしたの?」
突然ぐいっと身を乗り出したかと思えば、突然私に話を振る千葉さん。由梨もそれに乗っかるように、ずいっと私の顔を覗きこんできた。
「進展もなにも、係長とは何にもないって!」
「えぇーでもあの日の係長の取り乱しっぷりったら、初めて見る光景でしたよぉ」
「何々?係長ってば、そんなに芽衣子の事気にしてる感じだったの?」
「そらぁもう!あんな係長見たことないですー」
「いや、それは私が妹みたいなもんだからで」
「妹?」
「そう、だからシュンちゃんにとって私は」
「「 シュンちゃん・・・? 」」
何だそれ?と、嬉々とする2人に話さないわけにはいかなかった。