You are The One.
そんな私の願いが伝わるはずもなく


だんだん抱きしめる力が強くなって行く。


もう、耐えれない!


「…ねぇ、そんなことされたら、私、バカだから勘違いしちゃうよ?」


「いーよ。


…てか、勘違いじゃねぇし。。


俺、クロエが好きだ。」


その言葉に、私の心臓のバクバクはピークに達した。


え?勇大君も、私が好き?


でも、勇大君には好きな人がいるんじゃ…


「でも、勇大君、好きな人いるんじゃ…」


「あぁ。


ん?


もしかして、気づいてなかったのか?



…はぁ。


わりぃ。


俺のまわり勘違い女ばっかだったから…


こんな鈍感なやつと接する機会ないんだわ。」


勇大君は笑いながら言ったけど、んーと…


「だから、俺が好きなのは


クロエ。


お前なんだよ!」


「!…う…そ…。」


「嘘じゃねぇよ。


マジで。


クロエ…は?」


そんなの!


「好き。


私も、勇大君が好き‼︎」


「はぁ〜。

良かった。

あぁー、ヤベ。


めっちゃ嬉しい。」


「私の方が嬉しいもん‼︎」


「…////


上目遣いで言うなよ。


そーいうこと。」


気づくと、私は少し動きにくい腕の中で、勇大君を見上げる形になっていた。


目があうと、きゅーに恥ずかしくなってきて、急いで目をそらした。


「なぁ、俺、絶対クロエ守るから、好きでいるから、


…頼れよ?


…好きで…いろよ?」


「うん!!!」


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