You are The One.
勇大君の言葉に、皆それぞれ、さっきまでの表情のまま固まった。


もちろん私も。


でも、



「わー!


ほんとに?!!


嬉しぃーー!!!」


「はぁ、やっとクロエに伝わったのね!


勇大、お疲れ。」


「勇大、お前…」


「いーじゃん!2人、めっちゃいい!


うわぁー、マジかぁ。


美男美女カップル再来!」


「ちょっとぉ‼︎再来って何よぉ!


全くもと君は…


でも、おめでとぉー!


ほんっとにおめでとぉ!」


みんな喜んでくれた。


それがすっごく嬉しかった。


今までは、私が誰かと付き合うと、ほとんどの人に嫌な目で見られた。


喜んでくれても、裏ではなにを言われてるかわからなかった。


でも、皆はすっごく笑顔で、なんか急に恥ずかしくなってきた。


「良かったじゃない!クロエ!」


「良かったねぇ〜!」


「美月ちゃん、花梨ちゃん…!


うん!!」


私はとびっきりの笑顔で答えた。
< 112 / 147 >

この作品をシェア

pagetop