You are The One.
「は、はい…。」


怒られるかと思ったけど、意外と普通…?に話しかけられちゃった。


「ごめんなさい!


邪魔する気は全然なくて!」


「あ、いーの!


別に。


私達、誰に見られても気にならないから!」


「は、はぁ〜。」


「私、斎藤葉月(さいとうはづき)。


これからよろしくね、藤波さん」


「うん!

よろしくね!

じゃあ、バイバイ!」
とだけ伝えて走り去った。


…にしても、あの彼氏の無口っぷり。
こわいこわい。


私の方をじーっと見て、まるで石みたいだった。


でも、同じクラスにはあんな感じの顔の子いなかったから、きっと違うクラスなんだろうけどぉ…。


だいたい、あんなかっこいい人同じクラスならすぐ覚えてるよ!


明日花梨ちゃんと美月ちゃんにきいてみよ〜!


さぁ、今日はこれから帰って、おばあちゃんからの電話を待たなきゃ!


楽しみ!楽しみ!


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