You are The One.

「ちょっとクロエ、電話かして!」


「え?

ママ!?」


「そんなんじゃダメよ!鈴乃さん!」


「え?!優奈さん?」


突然のママの大声にびっくりしたのか勇大君のお母さんの声もおっきくなった。


「前にも言ったでしょ?


相手に理解してもらうまで待ってるだけじゃダメなの!

ちゃんと話さないと伝わらないこともあるのよ!

だから私はあなたに英語を教えたの!


…きっと勇大君は、あなたの口からあなたの本当の思いが聞けるのを待ってると思うわ!
とってもいい子よ?勇大君。


だから、今すぐ電話しなさい!

あなたの思いをちゃんと伝えるの!
仲直りできるかできないかを決めるのはそれからよ!」






「えぇ。

じゃあね!

またいい報告を待ってるわ!

Bye.」

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