You are The One.
「そうかもしれねぇな。


誰でも裏はあるのかもしれねぇ。


それでも、お前みたいに人傷つけたり、自分の思うままに周りを操ったりはしねぇよ。


お前だけを非難するつもりはない。


俺もおんなじようなことしてきた。


だから、クロエに惹かれたんだと思う。


いつも素直に笑えるクロエに…」


「あっそう。


…。


…悔しいけど、
勇大の本音初めて聞けた気がする。


バイバイ。


ありがと。


愛しのクロエちゃん、しっかり守んなさいよね。


守れなかったら、勇大は私のものだから!」


「気のつぇ女。


最初から今ぐらいの葉月に出会ってたら、また違ったかもな。。


じゃぁな。


今まで悪かった。


サンキュ。


…。」


最後に、ほんとはずっと好きだったってつけようかと思ったけど、今にも泣き出しそうなあいつの目をみたら、言うのはやめとこうと思った。


結局俺達は素直になれないぐらいが丁度良かったのかも知れない。


ありがとな。


次はいい恋しろよ。
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