【完】嘘恋〜俺様男子とピュア系女子〜




「ん?遠藤、どうかした?」



久々に聞く遠藤の声。抱きしめたくなる衝動を堪えて聞き返す。



「あのね、一緒にーー」



遠藤が口を開きかけると、



「しゅうくんっ!」



花の声。うぜぇ。でもここで返事をしなかったら遠藤に何か言うだろう。



「あ、花。なに?」



早く終わらせてくれよ。なんのようなんだよ。俺は今遠藤と話していたんだよ。



「しゅうくん、英語の教科書返しにきたよ。」



そんなことを作り笑いで言う花。
うぜー。うざすぎる。

それだけのために俺は遠藤との会話をやめたわけ?
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