【完】嘘恋〜俺様男子とピュア系女子〜
勘違い男
「そっか、そっか。」
私の想いは思い込みなんだね。
でもそんなことが早瀬君にわかるの?私の気持ちなんてわかるの?
「ごめん、早瀬君。紗香に伝えなきゃいけないことがあるからさきに戻るね。」
急いでお弁当を食べて視聴覚室を出る。
本当は用事なんてないけど。
なんとなく紗香に会って今の気持ちを話したいから。紗香ならなんかわかるかもしれないしね。
「あ、紗香だ……って、ん?」
教室に向かう途中、紗香を見つける。
だけど知らない男子と一緒にいて、屋上につながる階段を上っていた。
私の視力はAだし間違いないはずなんだけど……。
「ちょっといってみるか。」
告白だったら悪いけど、気になるし紗香だって私が早瀬君に告白するとき覗いてたもんね。