5日だけの二人
ドリンクメニューを中村に渡し、桐山は再びグラスに烏龍茶を注ぐ。
「本当に色々あるね。 ええと…、桐山さん…は、」
「呼び捨てでいいよ。 同い年なんだし、俺も雄子って呼んでいいかな?」
しっかり会話をしながらも、桐山は手を休めずにテキパキと仕事をこなしている。
「うん、そうして。 じゃ私も、雄一って呼ぶね。 雄一はこの店はいつから始めたの? ここって以前は喫茶店だったよね?」
中村は腕時計をチラッと見て、再び視線をドリンクメニューに戻す。 気がつくと店内にはゆったりとしたジャズが流れていた。
「一年くらい前かな。 確かに前は喫茶店だったよ、もともとは俺もただの従業員だった。 けど店のオーナーが突然亡くなってね。 その時、彼が生前に残した遺言書が出てきたんだけど、何故かわからないけが俺にこの店を譲ると書いてあったのさ。さすがに驚いたけど、いつかは自分の店を出したいと考えていたからね、有り難く店を譲り受けたよ。 だからこそ、洋食屋だけでは無く、喫茶店時代のメニューも全て残したんだ。」
「本当に色々あるね。 ええと…、桐山さん…は、」
「呼び捨てでいいよ。 同い年なんだし、俺も雄子って呼んでいいかな?」
しっかり会話をしながらも、桐山は手を休めずにテキパキと仕事をこなしている。
「うん、そうして。 じゃ私も、雄一って呼ぶね。 雄一はこの店はいつから始めたの? ここって以前は喫茶店だったよね?」
中村は腕時計をチラッと見て、再び視線をドリンクメニューに戻す。 気がつくと店内にはゆったりとしたジャズが流れていた。
「一年くらい前かな。 確かに前は喫茶店だったよ、もともとは俺もただの従業員だった。 けど店のオーナーが突然亡くなってね。 その時、彼が生前に残した遺言書が出てきたんだけど、何故かわからないけが俺にこの店を譲ると書いてあったのさ。さすがに驚いたけど、いつかは自分の店を出したいと考えていたからね、有り難く店を譲り受けたよ。 だからこそ、洋食屋だけでは無く、喫茶店時代のメニューも全て残したんだ。」