5日だけの二人
「うん、そうだよ、これを考えたのは俺じゃ無い。 これもパスタと同じさ、完璧な完成品じゃ無いから普段は出さない、でもきっと雄子なら好きだと思ってね。 他にも気になるドリンクあるだろ?」
桐山は再び冷蔵庫を開けて他の飲料を在庫確認する。中村はドリンクメニューを開いて桐山を見た。
「確かにね、いろいろと気になるネーミングがあるよ、一通り試してみたいけど限界あるしなぁ。 でも、とりあえずさっきと同じやつをもう一杯欲しいな。 なんかお勧めのドリンクはあるかな?」
早速オーダーのあったドリンクを作りながら桐山は答える。
「う~ん、そうだな、個人的には“緑茶のアイス仕立てカクテル”だけど、女の子にお勧めなのは“柚子と桜の赤ワイン”かな。 ワインと言っても大丈夫、すごく飲みやすくできてるから。」
そう言い終わる頃にはドリンクが出来上がっており、それを中村の前に置く。
「ありがとう。赤ワインか、うん、それをいただこうかな。」
今度はゆっくりと味わうようにドリンクを飲む。 パスタはいつの間にか完食していた。
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