5日だけの二人
「何でもいいよ、とりあえずオチだけ教えてくれよ。 気になって眠れん。」
「文章のままの意味ですよ。 彼女が出来たんです、わかりませんでした?」
光一は先ほどのメールを思い出す、しかし何回考えてもわかるはずもなく、
「わからんな、あれじゃまるで頭のおかしい奴の妄想だ。 どこで読み取れってんだ? まあいい、今度紹介してくれよお前の彼女をさ。、あ、とりあえず切るわ、なんか一気に疲れた。」
「そうですね、今度自慢しに行きますよ。 けど、きっと羨ましがりますよ。 まあ先輩には素敵な彼女(妹)がいるでしょうけどね。」
桐山とは長い付き合いだが、こんなに楽しそうなのは珍しい。 どうやらその彼女に相当入れ込んでるみたいだな。
「はいはい、だったら俺の彼女(妹)も連れて行くよ。 それじゃあな。」
なんだか疲れがドッと押し寄せてきた。 光一は電話を切るとそのままベッドに倒れ込む。 わずか数秒でどんどん意識が遠くなり眠りに入っていった。 だがしかし、それは突然鳴りだした携帯の着信音で妨げられる。
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