５日だけの二人

“つまりもう…”そう言いかけたワカは下を向いて泣き出した。 光一は嫌な予感がしてならなかったが、ちゃんと答えを聞かないと納得は出来なかった。
「つまりもう… 。 の先は何ですか？」
光一の言葉にワカはゆっくりと口を開く。
「つまり、…もうあの娘は…」
ワカの声は小さい、途切れ途切れの言葉に光一は集中した。
「私達の妹ミカは、…もう死んでるの。 だから…、ごめんなさい。 言えなかった、楽しそうな二人を見ていたら私達も嬉しくて、壊したくなかったの。 本当にごめんなさい。」
それだけ言うと、ワカは再び泣き始めた、ユカはワカに近づいて抱きしめる。
「ごめんワカ、私が言わなきゃいけなかったのに。」
そして今度はユカも泣きだしてしまい、光一はそれ以上聞き出す事ができなかった。 そして手に持っていたカメラの画面を再度見てみる。 それはユカが持っている写真を写した画像、にもかかわらずそこには写っていなかった、右から二番目にいるはずのミカの姿が全く写っていなかった。