5日だけの二人
いろいろな考えが光一の頭の中を巡っていた。 ミカが死んでるだと?一体何を言ってる、これは現実か? 死んでるなら俺が見ていたミカは一体何なのだ? 幽霊? あんなにはっきり見えるし、会話ができて触れる幽霊なんて聞いた事無い。 いや、そもそも霊感の全く無い自分に幽霊が見える事自体ありえないだろう? だとしたらユカとワカの悪ふざけだろうか? いやそれこそあり得無い、少なくとも二人から感じる印象は真剣そのものだ、演技だとは思えない。 これは、この状況は何なんだ? 約三時間ほど悩み続けていた光一は、そのまま倒れるように眠りに落ちた。
そして翌朝

体が痛い。光一はまだ眠いながらも足腰の痛みに負けて目を覚ます。 床に直接寝ている為、なんとも言えない目覚めであった。 部屋を見回すとワカはベッドで眠っていた。 ユカの姿は無かったが、浴室からシャワーを使っている音が聞こえる。 おそらくはユカだろう。気がつくと光一には毛布が掛けられていた、ユカが掛けてくれたのだろうか?
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