5日だけの二人
紙は二枚あり、一枚目は【死亡診断書】と書かれた紙でミカの名前が記されていた。そしてもう一枚は【退院日程について】と書かれたスケジュールの書かれた紙であり、その日付は、死亡診断書のものより4ヶ月も後のものだった。
「あれは事故が起きてから四日目の事でした。 私達は葬儀をすまして家に帰り、何もする気になれずに黙って座り込んでいた時です。 近くの総合病院から電話がかかってきてこう言ったのです。ようやく妹さんの容態が安定してきましたので安心して下さい、と。はっきり言って何の事だかわかりませんでした。もし何かの冗談なら、これほどにひどいものは無い。正直腹が立ちましたが一つの仮説が頭の中によぎったのです。もしかしたら、あの事故で怪我をした誰かが、ミカと間違われているのではないだろうか? だとしたら早く教えてあげないと、本当の家族に連絡が行ってないかもしれない。 そう思った私は急いで病院に駆けつけたのです。」
光一は頷きながらも、なんとなく気になったところを聞いてみる。
「あれは事故が起きてから四日目の事でした。 私達は葬儀をすまして家に帰り、何もする気になれずに黙って座り込んでいた時です。 近くの総合病院から電話がかかってきてこう言ったのです。ようやく妹さんの容態が安定してきましたので安心して下さい、と。はっきり言って何の事だかわかりませんでした。もし何かの冗談なら、これほどにひどいものは無い。正直腹が立ちましたが一つの仮説が頭の中によぎったのです。もしかしたら、あの事故で怪我をした誰かが、ミカと間違われているのではないだろうか? だとしたら早く教えてあげないと、本当の家族に連絡が行ってないかもしれない。 そう思った私は急いで病院に駆けつけたのです。」
光一は頷きながらも、なんとなく気になったところを聞いてみる。