5日だけの二人
それをユカから聞かされた時はショックだったが、あらためて確認してみると結構つらい。できれば間違いであって欲しかった。
だからといって光一がミカの事を投げ出したりする事は無いだろう。彼にとってミカは無くてはならない存在になっていたし、また彼自身の性格上からも逃げ出すような選択肢は持ち合わせていない。それでも若干重い足取りで会社を出た光一は、桐山のレストランに向かって歩き出した。もちろん桐山にも同じ質問をする為だ。とは言っても、片山の時とは違い桐山はミカと直接会話をしている、少ないとも見えてはいるはずだ。それにあいつは昔、幽霊らしき何かが見えると言っていたのを思い出した。もしかしたら何かアドバイスをくれるかもしれない。そんな思いが光一を突き動かしていた。しかし、そんな日に限って、いや、そんな日だからこそ事件は起きたのだろう。店に入った光一はこれまでに無いほどの衝撃を受ける事態に陥ったのだった。
それは光一が店の中に入った時だった。いつもの様に客はほとんどおらず、カウンターで桐山がコップを磨いていた。
だからといって光一がミカの事を投げ出したりする事は無いだろう。彼にとってミカは無くてはならない存在になっていたし、また彼自身の性格上からも逃げ出すような選択肢は持ち合わせていない。それでも若干重い足取りで会社を出た光一は、桐山のレストランに向かって歩き出した。もちろん桐山にも同じ質問をする為だ。とは言っても、片山の時とは違い桐山はミカと直接会話をしている、少ないとも見えてはいるはずだ。それにあいつは昔、幽霊らしき何かが見えると言っていたのを思い出した。もしかしたら何かアドバイスをくれるかもしれない。そんな思いが光一を突き動かしていた。しかし、そんな日に限って、いや、そんな日だからこそ事件は起きたのだろう。店に入った光一はこれまでに無いほどの衝撃を受ける事態に陥ったのだった。
それは光一が店の中に入った時だった。いつもの様に客はほとんどおらず、カウンターで桐山がコップを磨いていた。