５日だけの二人

光一は慌ててミカを横目で見る。 するとミカは光一の考えを察したかの様に軽くウインクをして返した。
「ミカから聞いてますよね俺の事？」
ミカがうまく説明してくれてると確信してユカを見る。するとユカは、何故かさらに下を向いて顔を真っ赤にしていた。
「はい…、聞きました。その…、二人の関係ですよね？ 私は別に、お互いが納得しているのならいいのかな？ …と思います。」
なんとなく釈然としない光一だったが、再びミカを見ると笑顔でブイサインをしていたので、とりあえずそこは信用する事にした。
「はいは～い。私も紹介してよミカ。」
こっちの自己紹介が終わるタイミングを見計らって、奥でソファーに座っていた人物が手を上げる。
「ああ～、はいはい。 ちゃんと紹介するからね。 えっと、こっちは二番目のお姉ちゃんで和香（ワカ）っていいます。」
ミカが紹介をし始めると、ワカは立ち上がって光一の前まで近づいて来た。
「よろしくね、暇な時には遊びに来てよね。」
そう言って小さな紙切れを光一に手渡しす。 それは赤やピンクの派手な彩りで書かれた名刺だった。【あなたの心を癒やします No.066 ミント】そう書かれた名刺を見ながら光一は。