5日だけの二人
そう言う北見の表情は、どことなく娘を心配する親の様にも見える。
「まあそうですよね、女の子ですもんね。」
光一の言葉に軽く頷く北見。それから二人は食堂に移動し、北見の煎れた珈琲を飲みながら話し込んだ。 それからしばらくして女性陣も合流する。
「皆様おはようございます。 どうぞお座り下さい、紅茶でもいかがですか? それとも何か召し上がりますか?」
北見は全員を客間に通す。
「北見さん、私は珈琲がいいな、できるだけ濃いやつね。」
とミントが言うと、
「私も珈琲かな。砂糖は少なめでお願いします。」
と、ユカが続き、
「私は烏龍茶! キンキンに冷えたやつね。」
ミカも二人に続く。
「はい、かしこまりました。」
三人からオーダーを聞いた北見はキッチンへと向かった。
「ところでお兄ちゃんて今日は1日暇? ショッピングに付き合ってくれるって昨日言ってたよね?」
光一は軽く頷いてミカを見る、
「覚えているよ、大丈夫。 今日は何も予定無いから1日中大丈夫だ。」
するとミカは嬉しそうな表情になり、
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