5日だけの二人
しばらく二人の間に沈黙が訪れる。 それからしばらくして、
「ねえ、名前聞いていい?」
彼女は唐突に切り出した、
「名前か、俺は東堂光一(とうどうこういち)だ。 そっちは?」
「ミカ、私は海路美佳(かいじみか)だよ。 今日はありがとう、ソフトクリームおいしかった。」
そう言って立ち上がったミカは、光一に手を差し出す。
「ああ、まあそれほどでも」
その手を握り返した光一は、同じように立ち上がる。
「それじゃあ私、もう行くね。」
手を振って歩き出したミカに、光一は手を振り返して見送った。しばらくミカの後ろ姿を見ていた光一だったが、再びベンチに腰掛け空を見上げた。
「はあぁ…」
なんとなくため息をつきながら携帯を取り出すと、今日は体調不良の為に会社を休むと連絡をした。 さっきまでは行くつもりだったんだけど、何故だか今はそんな気になれなかった。
結局一時間くらいその場でボーっとしていた光一は、やがてゆっくり立ち上がり帰路につく。
その時の光一は、会社を休んだ事なんかより、何故かミカの事ばかり考えていた。
「ねえ、名前聞いていい?」
彼女は唐突に切り出した、
「名前か、俺は東堂光一(とうどうこういち)だ。 そっちは?」
「ミカ、私は海路美佳(かいじみか)だよ。 今日はありがとう、ソフトクリームおいしかった。」
そう言って立ち上がったミカは、光一に手を差し出す。
「ああ、まあそれほどでも」
その手を握り返した光一は、同じように立ち上がる。
「それじゃあ私、もう行くね。」
手を振って歩き出したミカに、光一は手を振り返して見送った。しばらくミカの後ろ姿を見ていた光一だったが、再びベンチに腰掛け空を見上げた。
「はあぁ…」
なんとなくため息をつきながら携帯を取り出すと、今日は体調不良の為に会社を休むと連絡をした。 さっきまでは行くつもりだったんだけど、何故だか今はそんな気になれなかった。
結局一時間くらいその場でボーっとしていた光一は、やがてゆっくり立ち上がり帰路につく。
その時の光一は、会社を休んだ事なんかより、何故かミカの事ばかり考えていた。