5日だけの二人
四話 【妹は知る】
光一とミカが出会ってから、ちょうど1ヶ月が過ぎた日の朝、光一はいつも通りの通勤電車に揺られていた。 非常に混み合った車内で、光一は携帯のメール作成画面を見ながら思考中だった。いままでは小説を読むのが日課だったのだが、ミカと出会ってからは彼女に送る朝メールの内容を考えるのが日課になっていた。 何気ない内容でも良かったのだろうが、もともと凝り性な光一の性格上、ついつい長文になってしまうみたいだった。
しばらくすると、かつてミカと出会った駅に到着する。この時車内から向かいのホームを見るのも日課の一つである。 しかし、今日に限っては普段とは少し違っていた。
「あっ…!」
ホームを見た瞬間、光一は思わず声を出してしまった。 何故ならそこにはミカの姿があったからだ。この時になって光一は、本日が5日である事を思い出す、かつて彼女を発見した時と同じく5日の朝、はたしてミカは何をしているのだろうか? この1ヶ月間、ミカと光一はほとんど一緒に過ごしている。けど、必ず5日の朝に駅に現れる事については話した事は無かった。 やがてミカは光一に気がつき手を振ってくる、光一もそれに応えて手を振る。
しばらくすると、かつてミカと出会った駅に到着する。この時車内から向かいのホームを見るのも日課の一つである。 しかし、今日に限っては普段とは少し違っていた。
「あっ…!」
ホームを見た瞬間、光一は思わず声を出してしまった。 何故ならそこにはミカの姿があったからだ。この時になって光一は、本日が5日である事を思い出す、かつて彼女を発見した時と同じく5日の朝、はたしてミカは何をしているのだろうか? この1ヶ月間、ミカと光一はほとんど一緒に過ごしている。けど、必ず5日の朝に駅に現れる事については話した事は無かった。 やがてミカは光一に気がつき手を振ってくる、光一もそれに応えて手を振る。