【短】うしろの席の鈴木くん。
「時間はたっぷりあげたよ、…雨宮」
「…………っ」
いつもと違う鈴木くんの表情
それはどこかイラついてるような表情で
「返事くれるまで、逃がさねーから」
そう言って鈴木くんは
私の顎をクイッと掴んで
「ちょっと、鈴木くん……」
鈴木くんの真っ直ぐな瞳に捉えられ
私は鈴木くんから視線を反らす事ができなかった
「鈴木くん、私……っ」
「……………っ」
「……………っ!?」
次の言葉を紡ごうとしたそのとき
スッーと鈴木くんがさらに私に近づいて
私の唇に柔らかいものが降りてきた