抱きしめてくれる?

「よし!肝試しだ肝試しするぞ!」

「「え⁉どこで?」」

「あそこで」



ゆりかちゃんと私が聞くと
ゆいとは山を指した。



「危ないよ!もう暗いんだよ?」

「ちょっと行ったくらいの
お墓の通路を通って帰って来る!
近いだろ?」

「近いちゃ近いけど…皆で行くの?」

「2人1組だよ!じゃんけんだ!」

「俺と嵐は決まり!」


真也君が嵐君の肩をくんで言った。



「よし!残りの4人で…
グーパーグーパー
誰となっても文句なし!」



ゆりかちゃん…グー
私…パー
ゆいと…グー
健君…パー………



嘘…最悪…



「じゃあお前ら1番目な俺らは2番!」


ゆいとが言った。

ムッとした顔で健君を見ると

「早く行くぞ!
ぱっぱっと行って早く終わらすぞ」


そう言うととことこと
山の通路に入って行った。
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