抱きしめてくれる?

「はぁー!着いたー!」

お母さんが言っていた
ように10分くらいで着いた。



ガラガラガラ



「りえー?いるかな?
ちゃんと挨拶するのよ?」

「はーい」



玄関のドアを開け
お母さんがりえちゃんに呼びかける。



「あっ!いらっしゃい!
意外と早かったね!」

「こんにちは」



りえちゃんが玄関の右にある
階段から降りて来た。

りえちゃんに頭をさげて挨拶をする。


「今日からよろしくお願いします」

「そんなきちんとしなくていいわよ
まっ入って入って!」

「「お邪魔します」」



家に上がるとクーラーが
付いていて涼しかった。



「上に真子ちゃんの部屋あるから!」

「本当に⁉やった!」

「部屋なんていいのに!」

「物置部屋になってたからいいのよ!」

「ありがとう!りえちゃん!」

「いいえ!
やっぱり女の子は可愛らしいわね」

「ゆりかちゃんって何歳になったの?」

「ゆりかはね
今年高校卒業したばかりよ
だから…誕生日迎えると19歳
真子ちゃんは今高2よね?
2歳違いかしら?」

「なら仲良くねれそうね!
ゆいと君は何歳なの?」

「真子ちゃんと同い年よ」

「ゆいと?」

「言ってなかったっけ?
真子とゆいと君は昔ここに来た時
兄弟のように仲良かったのよ?
覚えてない?」

「そうなの?」



同い年か…。
たしか昔の昔に遊んだ気が…。


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