抱きしめてくれる?

3分もたたないのに10分以上に感じた。



また部屋のベットに寝転ぶ。


もう返事は決まってる。
私も好きなんだもん

でもビックリしすぎて
すぐに返事が出来なかった。




「どうした?」



ドアを見ると
ゆりかちゃんは顔を覗かせて言った。



「好きな人に告白されたら
どうやって返事すればいいの?」

「そりゃ私も好きでしょ
告白されたの?」

「うん…
でも明日の放課後って言っちゃった」

「うーん…自分らしくがいいよ
自分が思うがままに言ったら?」

「昨日の返事なんだけど…とか?」

「うん!そんな感じ!」

「健とどうなった?」



いきなり部屋に入って来たゆいとは
イスに座り私に質問して来た。



「話ってなんの話?」

「告白って…健ちゃんだったの⁉
なるほど…仲悪かったのに
こんな感じになるとわね…」

「真子!健に告られたのか⁉」

「シーッ!声が大きい!
てか絶対絶対絶対言っちゃダメだよ!」

「私は関係ないから失礼します
ゆいとに相談した方が早いと思うよ?」



そう言うとゆりかちゃんは部屋を出た。
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